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『画面構成が素晴しい』
久々にマンガを読んで泣いた。
もう40歳になろうとしているオレだが。
詳しい事はネタバレになるので控えるが
過去のトラウマで精神を病んでいた医師・鳴海が
ようやく過去を吹っ切れた瞬間の画作りが
素晴し過ぎる。
前ページをめくって最初に目に入るコマだ。
単行本164ページ。
迷いから解き放たれた鳴海は
天からの光を受けているかのように
頭上が白く描かれている。
しかも、タチキリになっていて頭上をさえぎる物は何も無い。
あるのは、本の上端から拡がる無限の空間だ。
鳴海にとってのこれからの人生が光に包まれているかのようだ。
この1コマ。
この画作りが効いてるからこそ、次のコマの
『三上先生・・・三上先生が戻って来た・・・』
というセリフが、心に染みた。
オレはこみ上げる涙を止められなかった。
書店に併設の喫茶店で購入して、即読したのが
うかつだった。
喫茶店でマンガを読んで1人で泣いてる男。
傍から見れば・・・かなり「変」!
この巻は、いつものブラックジャック的な
天才外科医的な手術シーンが
ほとんど無いので現実感がより増して
気持ちが入り込み過ぎていたのかもしれない。
鳴海 編は、これにて一応完結。
最後に感動を貰った。ありがとう。山田貴敏先生。
マシューの頃から好きですよ。